50歳・早期退職・のんびり楽しい暮らし

50歳で28年勤めた会社を辞めました。会社を辞めるまでのこと、辞めたあとの日々を語ります。

会社で働く時に活かせる女性の能力?

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女性ということを一つの能力として活かせると考えていました。

 

入社した当初は「差別かも」と不満に思うこともありました 

私が勤めていた会社は圧倒的に男性が多く、管理職の女性比率は今でも数パーセントだと思います。
今でこそ新卒採用は女性がかなり増えましたが、私が入社した時の新卒女性比率は10%くらいの人数でしたし、結婚、出産のタイミングで辞める人が多かったですから。

私は、1990年(平成2年)入社、会社は製造業、配属先は工場の技術部門でした。
工場でもパートなど女性が多く働いているところもあると思いますが、私が配属された工場はほとんど男性ばかり。
女性といえば総務か、工場各現場の庶務担当の方が多く、男性と同じような仕事をしている人はあまりいない状況でした。
配属された部門では、50人くらいいる男性陣の中に、自分を含めて女性5人。
事務処理、庶務を担当する女性が3人、大学卒で男性と同じような仕事をさせようと配属された女性としては私は2人目でした。
当時は企業によっては「総合職」「一般職」という括りもありましたが、私がいた会社にはそれはありませんでした。
ですが、女性に男性と同じ業務を担当させるというのは始めたばかり、どの部門でも模索していた状況で、全体としては女性は事務、補助業務というところから抜けてはいませんでした。
今でも忘れられない象徴的な出来事があります。
私の所属部門では給湯室に手を洗った後に使う共用タオルが日替わりでかけられていたのですが、そのタオルの洗濯と交換は女性5人の日替わり担当制でした。
仕事で遅くなった夜、ちょっと疲れて事務所に戻り給湯室に入って自分の洗濯担当日に気付いた時、なぜ自分だけこんなことをしなければならないのか、不公平だと思いながらタオルを洗った時の気持ち、、、ちょっと忘れられません。

それ以外にも、自分がその業務の主担当なのに社外の人との名刺交換の時に補助担当だと思われて後になったり、些細なことかもしれませんが気になることは時々起こりました。

それでも、大きな男女差別をされるようなことはなく、それなりに業務を任せてもらい評価もしていただきましたので、良い会社だったと思っています。

 

女性だということを能力として活かそうと思った

最初の頃は、不満に感じることが多かった女性であることのデメリット面。
でも徐々に「女性であることが自分の能力の一つである」と考えるようになりました。
数字が得意とか、運動が得意とかと同じ、親からもらった能力。
そう考えて最大限に使った方が自分のためになるのではないかと思ったからです。
業種、社風、職種、相手などによっていろいろだと思いますし、時代も変わってきているので今でも通用するとは思いませんが、私は以下のような考え方とやり方でうまく行くことが多かったように思います。

  1. (女性が少なかったので)対面でお話すると顔と名前は一発で覚えてもらえたので、電話よりは足を運び、顔と名前を覚えてもらうことを心がけました。
    結果、知り合い(人脈)をたくさん作ることができ、何かあった時に相談に行くと誰かしら知っている人がいて、相談しやすく、話が早かったです。
  2. 反論、反対意見などを言う時は、少し笑顔を入れて、あまりキツく見えないように言葉遣いも柔らかめに言うようにしていました。
    「〇〇さんは笑いながら言うから誤魔化されるけど、かなり厳しいことを言うよね」
    と言われておりましたが、あまり緊迫した雰囲気にせずに、自分の伝えたいことを伝え、話し合いに持ち込む手段としては有効だったのではないかと思っています。
  3. 人に与える印象がとても大事だと思っていたので、服装、化粧など自分の印象作りには気を使いました。
    子供の頃からずっと「男らしい性格」と言われ、少々気が強く、発する言葉も強くなってしまうことがあるので、見た目はわざと女性らしさが出やすいワンピース、スカートなどを多用して、ネイルなど手先まで気を使いました。
    「見た目より中身」と言いたいところですが、、、見た目を柔らかく女性らしくしておく方が第一印象も良かったし、キツイことを言わなければならない時もうまく誤魔化しがきいたように思います。

一方、絶対にやらなかったことは泣いたり甘えたりすること。
これは嫌な使い方だと思っていたので、悔しくて泣いたことが2回ほどありましたが、トイレに行って個室で一人でこっそり泣きました(笑)

 私のやっていたことですが、少なくとも私と同世代の男性には確率的に通用することが多い気がするので、女性の方で気が向いた方、試してみても良いかと思います。

 

「女性」という括りがない社会になってほしい

サラリーマンの世界だけでなく世の中全体もまだ「女性」という括り方が強く残っている気がします。
男性は「男性」という括りであまり語られないのに、女性は「女性」と一まとめにされ語られる。
会社で働いている時「女性管理職」とか「女性のキャリアプラン」とか、「女性〇〇」が大嫌いでした。
いろいろな考え、個性の女性がいるんだよと思っていました。
早くこんな括りがない、女性がそれぞれの個性、考え方で語られる、そんな社会になると良いなあと思っています。
(私が書いた、女性であることの能力、メリットが通じない世界ですが(笑))