本の感想:水曜の朝、午前三時(蓮見圭一)、もしかしたら有り得たかもしれないもう一つの人生について思うこと
「もしかしたら有り得たかもしれないもう一つの人生、そのことを考えなかった日は一日もありませんでした」
カバーの裏表紙に書いてあるセリフです。
選ばなかった人生について考えること
以前こんな記事を書きました。
今回読んだこの本は差別に絡んだ恋愛のお話でしたが、「もしかしたらあり得たかもしれない人生」というのは恋愛だけの話ではありません。
生きていれば、人は必ず何かしらの選択をしている。
そして選択をしたことについての結果は経験できるけれど、しなかった方を選んでいたらどうなったかは誰にもわからない。
同じような結果になったのかもしれないし、まったく別の人生になっていたのかもしれない。
誰しも、大なり小なり「もしかしたらあり得たかもしれない人生」というのはありますよね。
理解はできたけれど泣けはしなかった
この本は、近所の本屋さんで「あなたは必ず涙する」というカバーが付いて売られていました。
たまに無性に泣ける本を読みたくなるので興味を持ち、そのあとカバーの裏表紙を見たら、冒頭のあのセリフが目に入りました。
読みたい!と思って買って、一気読みしましたが。。。残念ながら泣けませんでした(苦笑)。
「もしかしたらあり得たかもしれない人生」
これは非常に心に響いたのですが、時代背景や、考え方などがちょっと合わなかったかな。
主人公(死んでしまっているのですが)は自分の母に近い年齢で、生まれてはいたものの大阪万博は小さすぎて何も記憶がないです。
なので、「へー」とか「そうだったんだ」とは思えても、「そうそう」「そんな感じだった」「そうだよね」というような共感が生まれなかったのかもしれません。
そうは言いながら、先を知りたくて、一気に300ページを読んでしまったので、引き込まれたのは確かです。
幸せだったこと、楽しかったこと
- ピラティス教室、1時間やると体が整う感じが好き。
- 天気が良くて、秋らしい気候。冷房なしで過ごせた。
- 久しぶりにホームベーカリーでパンを焼いた。焼きたては美味しい。