ラッシュ時のベビーカー論議で思い出したこと：膝の皿にヒビを入れた時の通勤は怖かったこと

f:id:aoitori50:20190611153011j:plain — akizouさんによる写真ACからの写真

SNSで満員電車のベビーカーについて、賛成、反対で話題になっているという記事を見ました。
まだ会社員だった5年ほど前に、不注意で道路で激しく転び、膝の皿にヒビを入れた時のことを思い出しました。
ラッシュが怖くて、時間をずらして通勤していました。

足の怪我をした時、通勤ラッシュは避けました

田舎育ちなので、満員電車を経験したのは約30年前に会社に就職した時が初めてでした。
集合研修に行くため、山手線に乗った時、世の中のお父さんって毎日こんなことして大変だなあ、すごいなあと思ったのは懐かしい思い出です（笑）。

ところで、冒頭に書きました、5年ほど前に膝の皿にヒビを入れた時のこと。
お皿が完全に割れてしまっていたら手術になったかもしれないのですが、ヒビだったので、付け外しができるサポーターで固定して、自然に治るのを待つことになりました。
病院で歩き方の訓練をしてもらって、サポーターで固定していれば、ゆっくりながら歩くこともできました。
外せるサポーターだったので、お風呂も問題なく入れて、いつも通りのスピードで歩くことができないだけで、生活はほとんど普通にできていたのですが、、、
通勤には苦労しました。

病院で注意されたのは、とにかく転ばないように気をつけること。
転んで打ち所が悪いと、さらに別の部位を怪我したり、ヒビが入ったお皿が完全に割れる可能性もある（＝手術するしかなくなる）とのことでした。
このため、怪我が良くなってサポーターと杖がなくてもゆっくりだったら歩けるようになった時期も、通勤時はサポーターと杖を持った方が良いとアドバイスされました。
これは、自分のためではなく、周囲の人に「足が悪いのでゆっくりしか動けません」とアピールをしないと危険だからという理由でした。

私の勤めていた会社は割と時間の調整ができる制度のある会社でしたが、特に何事もなければ9〜18時が基本の勤務時間でした。
怪我する前からもともと朝は7時に出社していたのですが、帰りは18時退社だとラッシュが酷くなるので、17時退社をさせてもらうように調整しました。
とにかくラッシュが怖かったからです。

ラッシュ時は人に気遣う余裕がある人は少ない

乗ったことがある方なら感じると思いますが、ラッシュ時の満員電車で人に気遣う余裕なんてなかなかありませんよね。
1メートル先で何が起こっているかが見えないくらい人でギュウギュウだし、自分の身を守るだけで精一杯。
電車を降りた後、駅の構内も人だらけで、歩くスピードはみんな早いし、一方通行じゃないところもあって人が交差してぶつかりそうになったりして。

そして、人間も動物なので、ナワバリ（パーソナルスペース）があるのだそうです。
50cm以内に他人が入ってくると非常にストレスを感じるのだとか。
満員電車って、その代表例ですよね。
ほぼ全員が大なり小なりストレスを抱えた状態。

こんな中に、怪我をしてゆっくりしか歩けない状態で行くことができるとは思えませんでした。
実際、朝6時30分ごろの駅はまだましでしたが、帰りの17時30分ごろはかなり人が多い時間で、多少時間がかかっても比較的空いているホームの端っこに行くようにしたり、1本電車を見送って、列の先頭で次の電車を待ってから乗ったりしていました。
とにかく、転んで怪我を悪化させるのが怖かったからです。

私は子供を育てたことがないので、ベビーカーがどんな感じが良くわかりませんが、動きに制限がかかったり、少しいたわってもらう必要があったりするところが、この怪我をした時の状態に近いのかなと思いました。
そう考えると、、、自分の工夫ややり方で避けられるのであれば、ドンピシャのラッシュ時間は、できる限り避けた方が安全だと思います。
あの環境の中で、足を怪我した自分は身を守れるとは思えなかった。
そんな中に小さな子がいるなんて、考えるだけで恐ろしい。

一番良いのは、通勤ラッシュがもっと分散して緩和することなのだと思いますが、それはすぐ簡単にできることではないから、それまでは自分（と子供）の身は自分で守るしかないのかなあと思いました。

会社を辞めて1年3ヶ月。
満員電車に乗ることもほとんどなくなりましたが、ベビーカー論議から久しぶりに通勤ラッシュのことを思い出しました。
今は怪我しているわけではありませんが、できるだけ空いている時間の電車に乗るようにしています。
人混み嫌いです（笑）。