オンナの奥義(阿川佐和子・大石静)を読んで
二人の会話を横で聞いている感覚で、楽しめました。
一回り以上、年上の女性の会話
お二人とも昭和20年代(1950年代前半)生まれで、一回り以上、年が離れています。
母が昭和21年生まれなので、そちらに近い年齢ですが全然違い、二人とも考え方がさばけています。
才能のある方々ですから、当たり前か。
本の中では、自分がこれから通過しなければならないであろう更年期や死、考え続けているやりがいや仕事についてなど、ズバっとお話をされています。
二人とも似ているなあと思う部分と、まったく違う意見や考え方を言われているところがあって、とても面白かったです。
特に「更年期」については今1番の関心ごとなので、経験者のご意見は貴重でした。
そういえば「セカンドバージン」が大好きでした
当時、大石静氏の脚本と認識して観ていたわけではありませんが、「セカンドバージン」が大好きで観ていました。
実は映画版のDVDを持っている(笑)
同じくらいの世代の働く女性が主人公の恋愛もの。
その頃、自分はなんとなく「女」としては終わったんだなあという妙な寂しさを感じていて、グッと惹きつけられたんだと思います。
別にダンナが浮気したとか、関係が悪くなったとかがあったわけではないのですが、何だったんだろうなあ、あの寂しさは。
動物としての本能でしょうか。
しばらくしたら、その感覚は消え、今は「そういえばそんなこともあったなあ」という感じですが、セカンドバージンで思い出すくらいなので、結構感じるところがあったのだと思います。
人の記憶って面白いです。