50歳・早期退職・のんびり楽しい暮らし

50歳で28年勤めた会社を辞めました。会社を辞めるまでのこと、辞めたあとの日々を語ります。

早期退社、健康保険手続きで失敗しないために

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退社後の手続きでいろいろ失敗が見えてきましたが、特に健康保険に関しては大きく損をした気がします。。。

私の失敗を情報として公開しますので、同じような境遇の方の参考にしていただければと思います。

 

税金と健康保険の収入の考え方は違います 

私も完全に勘違いしていたのですが、税金と健康保険における収入の考え方は根本的に違います。
良く言われる「103万円の壁」とかはあくまで税金のお話で、その年1年間の収入で決まります。
私の場合、1〜3月の給与所得に加え、バイトを含めて再就職も検討していたので、少なくとも2018年はダンナの扶養に入るのは無理かもしれないと考えていました。

なので、退職の際に健康保険をどうするか聞かれて、国保か会社の任意継続にするかの検討をしていて、扶養は頭にありませんでした。
ですが、健康保険はその年の結果としての年収が基準ではなく、これからの収入見込みを基準にした年収見込みで扶養が決まります。
つまり、退社後すぐに再就職の予定がなければ収入見込みは0円なので、問題なく扶養に入れるのです。
であれば、保険料を払わなくて済む扶養で即決でしょうという事かというと、そうではなく雇用保険(失業保険)が問題でした。

 

雇用保険の受給で健康保険では収入があることになる

健康保険では、雇用保険の受給金額により扶養に入れなくなります。
これは、上述した収入見込みの問題で、ある月の収入が20万円/月となると、20万円×12ヶ月=240万円の年収と見なされるためです。
もらう期間が12ヶ月ないとしても、健康保険の場合はあくまで「月収見込み×12ヶ月」が年収見込みとなり、その時点で扶養から外れるしかありません。
(ちなみに健康保険では雇用保険の扱いは収入ですが、税金面では受給金額に税金はかかりません)
私の場合は扶養の範囲を超えてしまうことになり、雇用保険の受給が始まったら扶養を外れる必要がありました。
会社を辞めようと考え調べるまで知らなかったのですが、、、国民健康保険は前年度の収入で納付額が決まることに加え、もともとの基準額が高い。
会社の任意継続であれば4万円/月くらいでしたが、住んでいる地域の国保に入ることになると7万円超え/月でした、、、(呆然としました)
それに加え扶養を外れると国民年金の支払(16,340円)もすることになります。
雇用保険の受給期間は5ヶ月(150日)なので、それだけでもとんでもない金額を払うことになる。

一方で、雇用保険の受給に関して調べていたら、自己都合の場合、受給まで待機期間が「基本の7日間+最長3ヶ月間」であることがわかりました。
つまり、待機期間が3ヶ月あると雇用保険の受給は7月中旬開始となるはず。
ということで、辞める前に以下の2パターンのシミュレーションをしました。

  1. 4月〜7月半ばまで扶養。7月〜11月の受給期間は国保。受給終了の12月以降扶養に戻る
  2. 4月〜11月の受給終了まで会社の任意継続に入り国民年金は納付。受給終了の12月以降は扶養。

手続きは煩雑ですが、金額的に1の方が保険料が少なく済みそうだったので、4月から扶養に入ることに決めて手続きしました。

 

雇用保険における早期退職の扱いにやられた

これはハローワークで受給申請をして説明を受けるまでわからなかったのですが、早期退職制度を利用した退職は、自己都合ではなく、少し特殊な「会社都合」の扱いになるのだそうです。
会社都合なので3ヶ月の待機期間なしですぐに受給が可能、一方で給付日数は自己都合と同じ日数で延長はないということでした。
→(注意)どの会社の早期退職制度も同じ扱いになるのかはわかりません。

このおかげで(と言ったら失礼ですが)、4月末から雇用保険の給付が始まってしまい、扶養を外れることになってしまいました。
そして国民健康保険国民年金に日割りなどという概念はなくセットで4月分から納付することになってしまい、高額の保険料を払うハメになりました。。。(今も継続支払い中)
4月から払うなら会社の任意継続が可能だったわけで、そのほうが金額は圧倒的に安かった。
→会社の任意継続は辞めてから20日以内に手続きする必要があります。

悲しい結果になりましたが、社会の仕組みを知るって本当に大事なことだと思えたので、授業料を払ったと考えるしかありません。。。

 

確定申告でどうなるか

今年は確定申告に行くので、社会保険料控除で多少は戻ってくるでしょうが、選択ミスにより大きく損をした感は否めません。
来年2〜3月の確定申告でどうなるか、結果はその時にまた書きたいと思います。