本の感想:極上の孤独(下重暁子)は孤独ではなかった
最近、時間があると面白そうな本がないか、本屋を一回りするのですが、その時、棚で特別扱いされていた「極上の孤独」。
タイトルとPOP広告に惹かれ、パラパラとめくって目次を見てみたら、なかなかおもしろそう。
本屋で見つけて欲しくなった本は、本屋で買うことにしているので、早速買ってみましたが、、、
「極上の孤独」に期待したもの
ちょっと早めに退職をして、それまでの会社中心の生活をリセットし、家を中心とした暮らしでお付き合いは極小になりました。
今は両親、義両親、ダンナとの関わりが主ですが、少しだけ新しいお付き合いも模索しながら暮らしている状況です。
子供はいないし、実は甥や姪もいないので、、、まだずっと先であって欲しいけれど、両親、弟(2歳下)、ダンナ(同い年)がいなくなると家族はいなくなります。
何歳まで生きるかわかりませんが、平均寿命から考えると、将来、天涯孤独になる可能性も十分あるわけです。
今の世の中では、一人は寂しい、孤独は辛いというイメージが強いですが、まったく一人になってしまっても、こんな暮らしができるんだよ、世の中で言われているほど悪い暮らしじゃないよということを教えてもらえると良いなあ、なんてことを期待していました。
「極上の孤独」はお一人様の楽しみ方の紹介でした
実は下重暁子さんのプロフィールはまったく知らず状態で。
本屋で見たPOP広告、目次にとっても良いことが書いてあったので、 興味を惹かれたのでした。
一部をご紹介すると、
- 孤独が嫌だからといって、表面的に他人に合わせて一緒にいることに意味があるのだろうか。
- 人間、誰もが最期は一人。孤独を愉しむことを知っていれば、一人の時間が何ものにも代えがたく、人生がより愉しくなる。
- 集団の中で本当の自分でいるのは難しい。
- 「淋しさ」と「孤独」は別物
- 「家族が死んで一人になる」ことを恐るな
- 孤独を知らない人に品はない
「はじめに」と「目次」にこんな感じの文章が並んでいるのですが、興味を惹かれる表現が使われていますよね。
このタイトルの中に、何が書いてあるのか、期待が膨らみました。
ですが、残念ながら、書かれた内容はちょっとチープなものが多かった。
実際の暮らしも、まだ現役でお仕事をされているし、一人暮らしでもないし、たくさんのお友達付き合いもありそう。
時代的にはご苦労も多かったと思いますし、孤独を感じることもあったとは思いますが、残念ながら私にはあまり伝わってきませんでした。
とっても恵まれたお嬢様が、アナウンサー、作家と仕事をされ、歳をとって、たまにお一人様の時間を愉しめるようになった暮らしの中で、感じたことが書かれている。
「極上」かもしれませんが「孤独」とはちょっと違うかなと思い、私には共感できない内容が多かったです。
でも、部分的には少しおもしろいところもあったし、目次のタイトルは良いものが多かったので、、、まあ良しとします。(すぐに手放す予定ですが、、、苦笑)
本は読んでみないとわからないので、当たりハズレはあるものだし、何冊も読んだ中から良い本に巡り会えることがあるんですよね。
今回は残念ながらちょっとハズレたようです。
幸せだったこと、楽しかったこと
- 今日やろうと思ったことが全部できた。
- お昼に食べたホットケーキ。ホットプレートを使うと綺麗に焼けてちょっと気分が上がる。
- たまたまお菓子をいただく機会が重なり、おやつが選び放題(笑)