管理職の辛さ
2006年、38歳で管理職になり、辞めるまでの12年間、マネジメントのようなことをやってきました。
管理職になっちゃった
管理職になるまでは勤務時間の100%を自分が業務を行うために使っていました。
が!3月にいきなり課長の内示。(内示はいきなりが普通)
自分を入れてたった4人の課で、一般的な会社組織から見たらかなりの小規模。
課というのもはばかられるくらいですし、今となっては何を混乱していたのかと思いますが、もともと女性管理職がほとんどいない会社で、自分が管理職になることなど考えたこともありませんでした。
私にとっては天地がひっくり返るような出来事でした。(かなり大げさ)
最初は管理職が辛かった
目指していたわけではないし、考えたこともなかった管理職の仕事。
最初は人を使うことがうまくできなくて、ただただ辛かった。
「自分がやった方が早い」
「自分がやった方がうまくできる」
「なんでわかってくれないの」
「こうじゃないんだよなあ」
「こうしたら良いのに」
「こうやってほしいんだよ」
「なんで言ってくれなかったの」
不満がどんどん溜まっていく。
どうやったらうまくできるのか、悩む日々でした。
自分を変えたらちょっぴり楽しくなった
なんとかしなければと遅ればせながらセミナーに参加したり、ビジネス本を読み漁ったり、周りの管理職(ほぼ男性)からたくさん話を聞いたり。
世間でよく言われている通り、結局、変えられるのは自分の考え方とやり方だけで、特に考え方を変えていったことは大きかったです。
自分に言い聞かせていたことはたくさんありますが、特に意識していたことは以下の3つでしょうか。
(意識は持っていましたが、できていたかは別問題でうまくできないことも多かったです。でも意識を持っていることは大事だと思っていました。)
- 複数の業務を同時進行させることで、一人の点数は低くても人数をかければ点数は大きくなる。
(だから一人一人の点数が少し低くてもガマン) - 細かい指示を出していたら、自分の考え以上のものはできない。
方向性だけを示して自分で考えてもらうことが大事。
(だから自分のやってほしいことがすぐにできなくてもガマン) - 些細なことだと思っても相談されたら時間を割いて明るい雰囲気で話を聴く。
話しやすい環境を作れば良いことだけでなく悪いことも早く情報が入る。
(だから人の話を聴くのは苦手だけれどガマン)
こう書いてみると不満がガマンに変わっただけですが、不満が小さくなったことでストレスを減らすことができました。
自分が対応を変えていくことでうまくことを進めてもらえ、一人で仕事をしていた時にはなかった達成感は確かにあり、最初は想像すらできなかった楽しさもちょっぴり感じられるようになりました。
自分の考え方を変えるきっかけを与えてもらい、少しは成長できたのかなと思う部分もあり、その面では会社と一緒に働いてくれたみんなに感謝しています。
それでもこのまま続けるのは辛かった
会社を辞めた理由はいろいろありますが、このまま管理職を続けるのはしんどいと思ったことは理由の一つです。
いくら言い聞かせても、達成感があっても、自分には向いていないことはやっぱり続けられないですね。
今後、何をするのか、できるのか、まだまったく考えも見通しも立っていないですが、管理職はもういい、次は(あるのかわかりませんが)自分が直接手を動かす仕事にチャレンジしたいなあと思っています。